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技術録

SD-WANってなに

昨日某先生のセミナーを偶然聴講できたので覚書として残しておきます。

SD-WANってなに

SD-WANは既存の物理回線の上に仮想的にWANを作成する技術。

SD-WANのSDはSDNのSD. つまりsoftware defined WAN.

VPNとの違い

これまでは拠点間を仮想的に接続する技術としてVPNが用いられてきたが、VPNはイメージとしては点と点でつなぐだけで、各拠点から相手に対してひとつひとつ経路設計が必要だった。 SD-WANは点でなく面で捉える。複数(ここではn>2の意)の拠点を同一ネットワーク上に配置することができ、通信のスタート地点からゴール地点までの経路は混雑の度合いやリンクダウンの有無などで動的に変更が可能になる。

基本的に必要なもの

SD-WAN対応ルータ、スイッチ。あと経路制御するコントローラが必要。

コントローラは多くの場合クラウドに配置する。

メリット

メリットは柔軟性、管理のしやすさ、ローコストの3つ。

  • 柔軟性

先に挙げたように、混雑の度合いやリンクダウンの有無による柔軟な経路変更が可能な点がSD-WANの柔軟性を示している。動作として、SD-WANが仮想ネットワークを構築するのに必要な最初の材料、つまり下回りの物理回線は、キャリアが異なろうとなんでもいい。つまり異なるキャリアの回線を複数確保しておいて、片方がダウンしたらもう片方に迂回させる、というようなことができる。

  • 管理のしやすさ

コントローラを握っていれば複数拠点間の相互接続を一元管理できるという意味で、管理のしやすさはメリットのひとつに数えられる。point to pointのVPNと比較すると、拠点が増えるほどにこのメリットは増えるということにもなる。

  • ローコスト

既存の回線の上で仮想的に構築するネットワークなので、新規に物理回線を引く必要がないという意味ではローコストといえる。ただ日本は肥沃なバックボーンを持っているので、このメリットはそんなに享受できることはない。SD-WANはもともと大陸からやってきた技術で、アメリカ、中国のように拠点間の距離が長く、通信品質も日本に比べれば良くはない、というような環境で編み出された技術。そういった背景がある地域にとってはコスト面のメリットが大きく、普及を加速させるのかもしれない。

これらのことから、日本でSD-WANが今後普及するとすれば、ネットワークの管理性の向上が一番のメリットになるだろうと言われている。

配線やコンフィグだけが仕事ではなくなる…?

SD-WANを学ぶことによって、仮想的なネットワークを用いて柔軟に最適な拠点間通信ができるようになる。しかしSD-WANを使うときに必要になる作業は、配線をしたりNW機器のコンフィグをしたりといったこれまでのものとは全く異なる。具体的には、既存の下回りの物理回線の通信品質や、上で動くサービスの特性を把握したうえでコントローラをどれだけうまく操作できるかが課題になる。拠点間通信ができるようになりたいから学ぶというよりは、「ネットワークをこんなふうに使いたい」という相手の要望に応じて最適なネットワークを設計したいから学ぶ、というほうが、SD-WANをうまく使いこなせるのかもしれない。

おわり

まあぼくは1mmも触ったことないんですけどね…